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2023.09.24 本・読書
「ハンチバック」市川沙央

キーワード:芥川賞

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

この週末は北海道で過ごしました。

やっと涼しくなってきました。

稲刈りの真っ最中です。

さて、この7月に芥川賞受賞の発表があり、第169回受賞作品が「ハンチバック」市川沙央さん。

話題作で、さっそく読みましたが、多くの人が感じる「衝撃」を私も受けました。

まずタイトルの「ハンチバック」という言葉、初めて知りましたが、背中が曲がった「せむし」のこと。

この純文学小説の主人公は、背骨がS字に湾曲する重度障がい者です。

親の遺産で経済的には不自由はありませんが、グループホームの自室から、SNSでユーモラスに、鋭く発信しています。

作者の市川さん自身が、重度障がい者です。

筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側弯症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者であるそうです。

ご自身の体験も少しは投影されている小説かもしれません。

市川さんのインタビューにも考えさせられます。

この小説で訴えたかったことが、読書バリアフリー環境の遅れと障がい者と社会の関係性の改善とのこと。

私は恥ずかしながら、読書バリアフリーという言葉を初めて聞きました。

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「日本の“読書バリアフリー環境”の遅れは目につきました」市川沙央氏が芥川賞受賞作で伝えたかった自身の“問題意識” | 文春オンライン (bunshun.jp)

↓ ↓ ↓

右も左もない「読書バリアフリー」 芥川賞 の市川沙央さんが本紙に寄稿 – 産経ニュース (sankei.com)

今まで会ったことのない世界観で、芥川賞受賞にはまさしく!と思いました。

ラストの展開には、???と思いましたが、選考委員の間でも、同じように思う方もいたようです。

新しいタイプの小説家の誕生を祝して!

次回作は、全く違うものを書くそうですから、楽しみにしています。

 

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