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2021.05.02 本・読書
【BOOK】「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ

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こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

GW中は、小説を読みたいなぁ。

東野圭吾の「白鳥とコウモリ」

カズオイシグロの「クララとお日さま」が気になっていて、わざわざ買いに行ったのです。

ところが、本屋大賞第一位!という帯の宣伝につられて「52ヘルツのクジラたち」という本を買い、銀座のカフェで読みだしたら止まりません!

そもそも52ヘルツのクジラ!?ってなんだろう?

町田そのこという作家を初めて知りました。

本を読む楽しみに一つが、好きな作家の作品を読むことはもちろん、新しい作家との出会いですね。

これは営業パーソンにとっては、既存深耕も新規開拓も楽しいし、やりがいのあるものに通じる気がします。

小説の感想というのは、ある種、ネタバレになってしまうから、あまり詳しくは書けませんが。

凄く良かった!

現代社会の家庭や人とのつながりの縮図。

後半は主人公とともに涙を流し、誰にも届かない聞こえない声を必死に聞こうとしました。

そういえばと振り返れば、

私は叫んでいる声を聞こうとしてきただろうか。

聞こえる感性がないというより、聞こうとしなかったかもしれない。

これからは声なき声に耳を澄ませられるように人間になりたいと思います。

そして親子関係。

私は毎年新卒社員が入社して、社長研修の際に、親があなたに今までいくらお金を使ったか、計算してもらい、親への感謝の気持ちを持ってもらうワークをしていました。

ほかの社長たちが、マネしてくれたり、「良い教育だね」とほめてもらったりしていたのです。

でも、2年ほど前から、やらなくなりました。

なぜなら、大学生と話をしていると、虐待にあったり、奨学金を借りてもそれが親の生活費になってしまったり、という話を聞くようになったからです。

とくに子ども食堂の支援に関わったりすると、ご飯を食べさせない親や暴力をふるう親が現実にはいる(自分が恵まれてきたので)ことに衝撃をうけました。

一方で、こどもの引きこもりや暴力に悩む親もいます。

だから最近では、「良い親に恵まれたら、それだけで感謝だね」と話すようになりました。

ステイホーム中の読書としておすすめの1冊です。

本屋大賞には、はずれがありません。

さすが、書店員さんの情熱の結晶です。

下記はamazonより、本の紹介です。

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52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。
たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。
そのため、世界で一番孤独だと言われている。

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。

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