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2015.11.13 本・読書
本:「あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら」 江上治

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昨夜は道産子社長会。
約40人ぐらいの道産子社長たちが大集合。

ここから、日本の政財界のリーダー、北海道知事を輩出しよう!と大きな理念を持っています。
今高校1年、中学2年の子供が40歳になった時、日本はどんな世の中になっているのだろう?
25年後ですね。
子どもたちの未来のために。
「年収1億円」シリーズ累計35万部の江上治さんが、数字データを絵本にして、これからの生き方を示す本。
 若者、子供、老人、中小企業の経営者も大変だが、江上さんは、年収1千万の大企業のサラリーマンが一番きついという。
えっ?なんで?
そう思う人はすぐに読むべし。
雇用データもふんだん。
各支社にも送ろう。
現実は厳しいけど、生き延びるヒントが満載です。
これでもか、これでもか、という新書100冊分のデータが出てくるのです。
まさに崖っぷちの日本。

私は日ごろ、人でも物でも良いところを探して良いところを見るようにしています。
でも、見たくない現実に目をそむけてはいけません。
国や政治家のせいにはできません。
そういう人を選んだのは、私たちですし。
会社や国に依存せず、自分と大切な家族や仲間を守ろう。
さてさて、これは、とっても大切なことで私も同感ですが
お金のプロの著者だからこそ言える
「人生でお金のウエイトはみんなが考えているほど、実は重くない」のです。

著者の説く、人生を支える3つの資本は
①自分(3割)
②お金(2割)
③人間関係(5割)ぐらいのバランス。

「不幸なお金持ち」や「不幸な貧乏人」に限って、お金のウエイトが極端に高いそうです。
私自身、経営者ですから、お金はとっても大切。
利益がなければ駄目だけど、お金だけを追いかけては大切なものを見失う。
綺麗事を地道にコツコツ継続していくのが事業。
経営者を離れ、一人の人間として、良き人間関係に恵まれていたら、なんとか幸せに食っていけると思う。

私はリーマンショックの2年間、会社の資金繰りには困らなかったけど、個人のお金のやりくりは大変。
日用品などほとんどみんなからのもらいもので過ごしました。
そうかぁ、こうやって甘えてもいいんだ。
お金を借りに行くと、ちょっとひかれるかもしれないけれど。
そして、人はこんなにも助けてくれるものだと温かさに涙がでました。

ある男友達は「俺さ、友達がみんな金持ちだから、っていうか、彼らが金持ちになるよう俺も応援してるんだ。
で、彼らが金持ちだから、一緒にいる俺は、何にも困らないんだよね。一生、そうだよ」
なるほどなー、この本を読みながら、お金持ちの友人に海外旅行連れてってもらったり、美味しいものご馳走になってる友人の顔が浮かびました。
もちろん、この彼は、ただ図々しいだけのやからではなく、江上さん流にいえば、「相手を勝たせる人」
「人間関係、身近な人たち、家族や友人、パートナーとの人間関係で、助け合いや分かち合い、協力関係が人生を支える力になる」
著者は、このあり方をはき違えてしまうことへの指摘もしています。
それは、愚痴を言い合ったり、傷をなめあうことでなく、お互いに高めあう。
この残酷な時代に生き残るには、
自分、お金、人間関係、この3つの資本で生きのびよ!自分の強みを知り、助け、助けられよ。

最後のメッセージは
「何も持つな、身軽になれ」
所有せず、上手にビジネスをやっていく起業家が増えています。
わが社は人材サービス業で、人が基本だから、身軽になれないけれど、個人生活ではどんどん身軽にしよう。
結婚した男子社員たちがみな家やマンションを買っていくのですが、社長の私は恐くて買えないのです。
事業の環境の変化、収入の増減もあるでしょうし。
都心の賃貸マンションに住んでいて、身軽にいつでも、都内や海外や地方にも引っ越し可能です。
テレビで見た、所有しない人たちのシンプルな暮らしぶりが素敵だなぁと。
スーツケース一つで、シェアハウスや大きなカプセルに住んでみようか、いろんな発想やアイディアが浮かぶ本です。
20代の甥っ子にも贈ろう。

私は50歳。
いい時代を過ごせてきた。
右肩上がりの未来が開ける時代だったんです。
私たち日本人は何も考えなくてもよかったけど、そのうちに思考能力が停止してしまったのかもしれません。
年の瀬に、自分の生き方に迫ってくる本でした。
若い人にもこれから老後を迎える世代にも読んで考えて欲しい。

2015 一押しの本。



☆今日の一冊
「あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら」
著者:江上治
あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら/経済界

¥1,296
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