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2022.09.04 本・読書
「女性の視点で見直す人材育成」中原淳

キーワード:ジェンダー女性活躍推進

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

 

書籍紹介:「女性の視点で見直す 誰もが働きやすい「最高の職場」を作る 人材育成」

女性の活躍推進の現状を調べる中で、大変参考になる研究と著作に出会えました。

「女性の視点で見直す 誰もが働きやすい「最高の職場」を作る 人材育成」

著者は立教大学の教授で、「人材開発」を専門とする研究者とトーマツイノベーションの共著です。

大規模リサーチプロジェクト「女性の働くを科学する」を土台に書かれました。

7000人超の世界最大規模の科学的リサーチです。

意外と私たちは思いこみやバイアスがあるので、実際のデータを見て、実はそうなんだ、とか、対策を打てることがあるはずです。

本書の内容は、ジェンダー(文化的性差)の視点を取り入れた人材育成研究です。

とても重要なのが、この本は決して女性のためだけの本ではなく、

部下を持つリーダーやマネージャー

社内の人材育成を担当する人事・研修担当者

社員の採用・育成に責任を持つ経営者や経営幹部

の皆さんに知ってもらいたい「これからの時代の人材育成のヒント」が凝縮されていますと著者の弁ですが、私は日本の指導層の政財界人にこそ正しく理解してもらい、日本をアップデートして欲しいと切に願います。

そして、著者の結論としての仮説。

女性の視点で人材育成やマネジメントのあり方を見直していくことは、誰もが働きやすい職場を作る上で、最も確実な足がかりになる。

日本企業の職場のマジョリティ(多数派)である「日本人・男性・正社員」という社会的属性を持った方々は、職場の機能不全は見えずらく気づきにくいものです。

いっぽう、現代の職場には、出産・育児・介護・ハンディギャップ・病気を抱えながら働く人々は増えていますし、国籍・セクシュアリティ・文化・宗教などの多様性(ダイバーシティ)も高まって行きます。

少子高齢化の日本で、さまざまな事業を抱えた人々がやりがいを感じながら長く働き続け、かつ幸せな人生を営むためには、何が必要か。

どんな働き方・労働環境が求められているのか。

 

「女性の働き方」の問題は、実は「みんなの課題」

日本の職場において、女性は最もメジャーなマイノリティ、としての側面があります。

そして、著者含めプロジェクトチームの以下の言葉は、経営者は心して聞いてほしい。

「今後、女性にすらやさしいチーム・職場・企業をつくれない人・組織は、ダイバーシティの荒波に直面した時に、まず間違いなく暗礁に乗り上げます。魅力的な人材を採用することができなく、人手不足に苦しむことでしょう」

企業の活力が国を支える大きな力の一つでもありますから、経営者は今までの価値観をちょっと横に置いて、今、世界はどう動いているのか、実際のデータを見ながら考えられる良書です。

イラスト、グラフ、図解入りで読みやすい工夫がふんだんにされています。

そして、これから起業する人にもぜひ押さえておきたい人材育成のポイントがたくさんある教科書でもあります。

経営者必読の書です!

 

★笹川祐子 プロフィール

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