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2021.07.29 本・読書
【BOOK】「陰徳を積む 銀行王・安田善次郎伝」

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こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

オリンピックの選手団、感動と感謝をありがとうございます!

さて、オフィスの引っ越しをして、本の整理をしながら、読み返してしまうので、作業が進みませんでした。

箱を開封しながらまた読んでいます。

私は伝記物が好きです。

最近のNHK大河ドラマでは渋沢栄一が取り上げられました。

素晴らしい方です。

そして、私は、安田善次郎も凄いと思い、何冊も読んでいます。

2010年9月5日の過去記事をアップします。

今から10年前の記事ですから、フォーブス長者番付、資産はその当時のものです。

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「陰徳を積む 銀行王・安田善次郎伝」の著者 北康利さんの講演を聴きました。

安田善次郎という人が築いた財産がどれほどのものか、亡くなった当時の資産は2億円。

大正10年の年間国家予算は15億9,100

国家予算の1/8に相当する富を1代で築いた個人資産家です。

ちなみに

2010年発表となったフォーブスによる日本の長者番付1位は、ユニクロの柳井会長。

8,400億円。

国家予算が一般会計だけでも92兆円だから

柳井氏の資産は、国家予算の0.9%

この数字からも安田氏の存在の大きさがわかりますね。

一般には、「ケチ」と呼ばれて、そのためにも誤解を生み、最後は社会運動家を名乗る男に刺されて

悲劇的な死を迎えるのです。

日本経済を作りだした「金融の神様」であり、金を無造作にばらまくのではなく、生かして使う。

企業を支える黒子に徹するのが銀行の役目である、との信念を貫きます。

私は子供の頃から今も、偉人の伝記伝を読むのが好きなんですが、

著者の北さんが、欧米に比べて、日本の

図書館には伝記ものが少ないとおっしゃってて

起業家や成功者をたくさん生みだすのには

もっとたくさんの伝記を置いてほしいと思いました。

たしか、ビル・ゲイツは子供の頃あらゆる偉人の伝記を繰り返し読んだそうです。

伝記ものの楽しさは、その人の子供時代や若いころに触れられることです。

子供の頃から心がけが違っているし、健気だなー、すごいなー、ほほえましい。

善次郎は農家の三男に生まれ

朝早くから働き、寺子屋で勉強し、塾から戻ると

日暮れまで一心に働き、夜は読書や習字をいそしむ、

夜寝る前にも天井に向かって字の練習をするほど熱心だったそうです。

善次郎氏の写真です。

良いお顔をされていらっしゃいますね。

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厳しい父から自分を律して勤倹を旨とし、向上心を持って日々を送る大切さを徹底的にたたきこまれた。

特に「陰徳を積め」

誰にも知られずとも人のためになること黙々と、行っていくことこそ人格は磨かれていく。

この父の教えを、大金持ちになっても終生肝に銘じて実践していくんです。

大富豪となっても、質素な生活を守りつづけ、たくさんの親孝行をします。

ある時、幸せな老後を送っているお父さんが

「次の世ではとてもお前の親にはなれない。

お前は本当にたくさんの陰徳を施している」

そう親にまで語らしめる人物はそうそういないです。

銀行家として、国立銀行をどんどん開業していき、近代的銀行制度を充実させていきました。

そして、今の日銀立ち上げに全力を傾ける。

それから、銀行の経営指導、破たん銀行の経営再建、不良債権処理に手腕を発揮します。

数多くの銀行再建をおこなって、金融界の危機を救うのです。

何度か自分の銀行を倒産の危機にさらしながら国家を支え続けたのは、素晴らしい偉業です。

安田銀次郎がいかに銀行家としてすぐれていたか、大きな功績を残したかは、著者自身が銀行出身なので感嘆しながらわかりやすく描かれているのです。

潤沢な資金で社会資本整備に尽力。

鉄道網整備や惚れ込んだ人材、大きな事業をやってのける人にはとことん

融資をし、応援し、亡くなった後も面倒をみました。

善次郎は仕事だけではなく、多趣味な人でしたが、いろいろな会でも、何をやっても長続きしている、これも意志の力のなせるところですね。

ご自身が成功の秘訣として、

「克己堅忍の意志力を修養する努力は人に負けないと

自負している」とおっしゃっています。

・収入の8/10での生活を生涯続ける

・日記も49年間旅行中もかかさず、毎日書く。

・正月に決算を行う

安田善次郎の成功のキーワードは、

勤倹 克己心 向上心

たいていの人は、自分はこれをやった、これだけやった、自分のしたことを自己PRされるのではないでしょうか。

陰徳を積みながらも、世間には誤解されることもあり、報われなかったことが残念ですが、

「積善の家に必ず余慶あり」(易経)

と、いいますが、安田財閥はその後も善次郎の陰徳の余慶によって、繁栄をつづけるんですね。

なんと、オノ・ヨーコの曽祖父が安田善次郎なのです。

偉人の伝記というのは、死後、えてして美化されることもありますが、

同じ人間として、または、日本人として、

これだけ素晴らしい人がいたんだ、こんな

知恵と勇気と行動があったんだ、自分たちも

頑張ろうと背中を押されます。

今日の一冊

「陰徳を積む 銀行王・安田善次郎」

著者:北康利

陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝/北 康利

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安田善次郎の他の本の紹介記事です。

「大富豪になる方法」 安田善次郎

https://www.imaginenext.co.jp/president_blog/1259/

「意志の力」 安田善次郎

https://www.imaginenext.co.jp/president_blog/1284/

 

 

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