2015.07.17 本・読書
本：「ひとことの力：松下幸之助の言葉」

キーワード：松下幸之助

先日の道産子社長会、ゲスト講師は、松下幸之助さんの側近中の側近、江口克彦先生でした。
私は以前よりご著書を拝読しており、松下さんの教えを直接伺うことができた貴重な機会に感謝いっぱいです。



さて、「ひとことの力　松下幸之助の言葉」
松下幸之助さんの晩年の23年間、ほとんど毎晩交わされた言葉なので、ものすごく身近でありながらも、荘厳。
重々しく、深く、威厳があって、気高いのです。
一つ一つに、頷き、頭が下がります。
まさに実践的帝王学。
この教えを受けた江口克彦氏が赤字だったＰＨＰの社長を任され、売上9億から250億の企業に作り上げたのは、松下氏の薫陶のたまものではないでしょうか。



著書にはどれも力のこもった言葉ばかりですが、以下、私が感じいった箇所です。
◆このままでは、獣の国になるな
「道徳教育は、大事なものや。道徳は精神的なものだけではない。実利にもなる。人としての道が、ピシッと行き届いておったら、事件もおこらんし、交通事故も起らんし、詐欺も泥棒もないということになるわ。
そうしたら、警官の数もそういらんということになれば、それだけ、税金も安くなる。
商売でも、約束は守る、丁寧に商いする、～信頼のもと、スムーズに事は運び、コストもあまりかからんということになる。価格も安くなるわね。～
要は、道徳を高めることが、人間性を高めるということだけではなく、日本の国際的な評価を高める、さらには実利実益にも結び付く。
道徳は、一挙三得、いや一挙四得、五得にもなるということや」



◆心の中で手を合わすように
「感謝するという気持が商売の原点。失敗した部下を叱る時も感謝の気持ちを忘れたら、いかんということや。
心の中で、手を合わせながら、叱る。こういう心掛けで、叱らんといけんよ」



◆成功は小さな努力の積み重ね
「経営、あるいは人生というものは、小さいことを積み重ねていくことが大事なんだよ。
大きな夢も大事やけど、もっと大事なことは足元の、些細と思われるようなこと、平凡と思われるようなことを、しっかりやり遂げていく、おろそかにしないということ」


まだまだあるのですが、あとは、ぜひ手に取ってくださいませ。
私自身、焦ったり迷うことがありますが、松下幸之助さんだったらどうされるのだろうと考えます。
改めて思い起こすこと一杯の本でした。
経営の王道書です。


☆今日の一冊
「ひとことの力：松下幸之助の言葉」
著者：江口克彦

ひとことの力: 松下幸之助の言葉/東洋経済新報社

￥1,404

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