2015.04.05 本・読書
本:百田尚樹「夢を売る男」
キーワード:百田尚樹
期末と新年度スタートで、台風が通り過ぎるような日々。
昨日、日帰り温泉に行ってきました。
遠出するので、お菓子やおつまみ、本も。
百田尚樹は好きな作家のひとり。
彼の本を初めて読んだとき、こんな凄い人がまだいたんだぁと感動。でも、話題のたかじんのは、読んでませんけど。
で、文庫新刊に並んでいた「夢を売る男」
あらすじも面白そうで、温泉から帰宅後、一気読みで読了。
この本は、出版界のタブーに切り込む問題作だそう。
私は本を読み買うほうだし、出版社に友人知人もいるので、さもありなん、なんとなくわかる気がする。
帯に「一度でも本を出したいと思ったことがある人は、読んではいけない!!」とありますが、本を出したいと思う人は読むべし。
この小説の中にもある、有名な統計の話ですが、世界中のインターネットのブログ、一番多く使われている言語は日本語。
2006年のデータでは、英語を抜いて世界一。
当時のシェアは37%。
2015年現在がどうなっているのか、今、調べてもすぐわかりませんし、中国語が世界一になってるかもしれません。
それにしても、世界70億人中、1億人の日本人しか使わない言語が世界一ということは、それだけ、日本人は自己表現したい民族らしいですね。
そして出版不況、本が売れない、という時代でも、本を出したい、という人が多い。
こういう欲望をうまく拾い上げ、夢を売る敏腕編集長のトークが面白い。
一見詐欺のようにも見えるが、本人たちに喜ばれ感謝される。
現実にもこういうことがたくさんあるんでしょうねぇ。
人間の欲望、心理をすごく突いています。
痛快な小説として楽しめるし、詐欺にあわない為の勉強にもなる本です。
☆今日の一冊
「夢を売る男」
著者:百田尚樹
夢を売る男 (幻冬舎文庫)/幻冬舎
- ¥702
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