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2023.07.31 ジェンダー、社会課題
女性就業者8割でも女性の管理職は少ない!

キーワード:ジェンダーギャップ指数女性活躍推進

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

週末の2日間、オンラインセミナーを受講していました。

昼休みにもゴルフの練習にちょっと行ったり、夜は会食へと出かけましたが、勉強量が多くて頭からあふれ落ちていく感じです。

さて、1週間ほど前の日経新聞(7月22日)朝刊1面に大きく、「女性就業25-39歳8割超す~昨年最高 育児と両立課題/副業・フリーも増加」という記事が掲載され、2面にも続きの掲載がされていました。

記事を引用すると

「日本の女性就業環境は率だけをみると、主要7か国(G7)で最高水準に近づき、OECDによると、15-64歳の生産年齢人口に対する働く女性の割合は22年時点で日本は74・3%。

米国の69%やフランスの70.7%を上回り、G7で最も高いカナダの76.7%に接近する」とあります。

これだけ見ると、日本の女性ってすごく働いていて、女性活躍がすすんでいるような印象を受けます。

しかし、しかし。

私はそそっかしいので、間違ってコメントを書いてしまったら困るので、何度も1面と2面の記事を読み返しました。

大事なことが抜けている!!

就業構造調査について詳しく記事が書かれ、非正規の割合、「年収の壁」問題、家事育児の分担の偏り、「男は仕事、女性は家事育児と仕事」という新・性別役割分業など、取り上げられているのですが、大切なことが抜けてる・・・

それは、女性の管理職が少ないということ!!

このことについての言及が一切ないのです。

これって、確信犯? やっぱり意識が低いの?

と疑うことのあまりない私が、疑問に思ってしまいました。

先月発表された、ジェンダーギャップ指数(男女格差についての調査)

2023年は世界125位(146か国中)昨年は116位で、ランクダウン。

日本も頑張ってはいるのですが、他国の頑張りがより凄いのです。

このジェンダーギャップ指数は4つの指標があり、「経済」「教育」「健康」「政治」それぞれの分野でスコアがでます。

日本は、教育と健康のスコアはトップクラスですが、経済と政治が著しく低いのです。

【ジェンダーギャップ指数】日本、2023年は世界125位で過去最低 政治・経済改善せず:【SDGs ACTION!】朝日新聞デジタル (asahi.com)

「労働参加率の男女比、同一労働での賃金格差などあらゆる項目に課題があり、特に女性管理職比率の低さは、世界的にみても下位に位置している」とのこと。

他国では、人口の半分近くの女性が働いていて、それなりに女性管理職が活躍しているのです。

先進国や後進国に比べて、日本の女性管理職が少ない、というのは、社会環境や「男性は仕事、女性は家事育児」という性別役割分業意識が根強いことも一因として言われています。

日本の場合、女性管理職の少なさが指摘されると、「女性自身が昇進を望まない人も多い」とよく言われます。

でもこれは私自身も抜けていましたが、結婚して子どもを産んだ女性が、安心して上を目指して働ける環境ができていないのです。

どんなに企業が、女性活躍推進で、福利厚生を整え職場環境をよくしても、家庭に帰っての家事育児の負担が女性に偏り過ぎるのです。

ワンオペ家事育児と呼ばれます。

女性の本音として「昇進したい野心もあったけど、無理!」

そうなんです。

女性活躍推進には、男性の家事育児の協力が不可欠なのです。

もちろん、私は、すべての女性が上を目指して頑張るべきとは考えていません。

長く働きたいと思う人が働ける、昇進したい女性が昇進できる環境づくりが大切だと思います。

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