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2023.06.09 音楽・映画・ドラマ
【映画】ロストケア

キーワード:ロストケア介護社会課題

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

先日、大変考えさせられる映画を観ました。

私は、長澤まさみの「コンフィデスマン」シリーズが大好きで繰り返しみています。

興味深いテーマと長澤まさみ主演なので、映画館に行きました。

「ロストケア」です。

松山ケンイチ扮する介護士として働く男性が、介護の現場で関わる老人を42人殺しました。

その彼を裁く役割の検事を長澤まさみが演じます。

介護士は「私は42人を救いました」と証言します。

救ったのか、殺したのか。

彼はなぜ、42人を殺したのか。

日本では65歳以上の高齢者が人口の3割近くを占め、介護をめぐる事件は後を絶ちません。

映画の中にもありましたが、なんと、介護疲れからの殺人、殺人未遂は、8日に1回の割合であるそうです。

「家族が介護疲れから殺人にいたる事件は、警察庁が統計をとりはじめた2007年から2014年の間に未遂も含め373件起きています。年平均46件、8日に1回の割合です。」

(出典:2016焦点・論点/介護・医療・子どもの貧困を考える/立教大学コミュニティ福祉学部教授(社会保障論) 芝田英昭さん/介護疲れ殺人・未遂8日に1回 無保険で50万人受診できず/大企業負担で社会保障充実を (jcp.or.jp)

殺人はもちろん絶対あってはいけないことですが、老々介護や介護疲れなど、介護の負担は、想像を絶するものがあると思います。

私自身も現在、親の介護に携わっていますが、おかげさまで、親族が良くしてくれますし、地方の行政も医療も手厚くて感謝いっぱいです。

介護離職の問題もよく言われます。

親の介護のために正社員の仕事を辞め、非正規になると、収入が減るし、また時間的なことでも、正社員への再就職が難しくなったりします。

かつての社員や派遣スタッフさんが、親の介護のために仕事を辞めて実家に戻るということを経験してきたので、親せきが少なく、一人息子一人娘の場合、負担が重くのしかかる現状がわかります。

この映画の原作者は、葉真中 顕さん。

第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作です。

それを「こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話」「そして、バトンは渡された」の前田哲監督が映画化。

日本社会、私たちが直面する介護の現場、家族の在り方、人の尊厳を問う感動作です。

「2030年問題」が叫ばれていますが、それは、日本の人口のおよそ3割が65歳以上となり、それによって、 さまざまな問題が起こると予測されています。

社会保障費の負担が大きくなりすぎますし、年金問題も深刻化するでしょう。

生産年齢の減少に伴い、人手不足も大きいでしょう。

AIの進化によって、仕事がなくなると言われていますが、介護の現場の人の力は大切です。

私自身、20年後はまだ元気で一人で暮らせると思いますが、30年後は介護のお世話になっているでしょうね。

私の両親のような手厚い介護の状況はもはや望めない気がします。

そのためにも、脳と心と体を鍛えていきたいと思います。

「介護事件」の原因と対策について、こちらの記事もよくまとまっています。

↓ ↓ ↓

近年多くみられる「介護事件」の原因とは?対策についても解説│ケアスル介護 (caresul-kaigo.jp)

 

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