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2023.02.11 本・読書
「溶ける再び そして会社も失った」井川意高

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こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。

昨日は東京に雪が降る、寒い一日でしたね。

人間ドックに行き、脳のMRI検査もしました。

夜は、友人の誕生会へ。

40人ほどの人たちが集まり、自分の誕生日というより、みんなの交流の輪の場を作ってくれる彼女に感謝いっぱいです。

こういう良いことは目に見えない資産形成の一つだと感心しています。

さて、昨年出版された話題作。

「溶ける 再び そして会社も失った」著者:井川意高 大王製紙元会長

なんとオーディブルの読み放題で、耳読できました。

前作について、過去記事がありました。

その中で私は、「この方は、仕事もできるし、バランス感覚があり、経営者としても、優秀だったのではと思う。

カジノにハマりこむまでは。

子会社の社長時代、新社長として取り組んだこと、改革、人の使い方など、井川氏が経営者として心がけてきたことは、大変勉強になります」と書いています。

溶ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

今回、著者が続きを書かれたのは、「井川家排除のクーデター劇」をどうしても書いておきたかった、強い思いを感じました。

著者のお父様は、倒産してしまった会社を立て直した、ワンマンではあったでしょうが、凄腕の経営者でした。

ご自身が後継者候補二名いたうちの一人を選び、その人が裏切ってクーデターを起こしたのです。

それまで的確な経営判断で事業を躍進してきたので、著者である息子からみると、その後継者選びは1/1000ぐらいの確率のミスだったそうです。

それほどの人でも間違いをおかすのですから、後継者選びというのは、大変難しいものです。

とはいえ、言ってもせんないことなですが、著者がカジノのお金を会社から流用していなければ、こんなクーデターは起こりえなかったでしょう。

創業者一族をすべて追い出すというのは、できることではありません。

父・息子の絆、リアル半沢直樹のような世界が描かれています。

また、著者が刑務所に3年ほど入っていて、その間の学び直しが、これからの人生に本当に良かったと、客観的にも嬉しく拝見しました。

思い切り読書されたようですが、微積分や物理学の勉強をやり直したり、一般教養(リベラルアーツ)、ニーチェ、フーコーの哲学、アドラー心理学など、人生の折り返し地点で、知的インプットされました。

刑務所内の話や、面会に来てくれた方々との交流や、故安部元総理の手帳など、面白い話もたくさんあり、読みごたえがありました。

興味を持たれた方はぜひご一読を。

楽しい週末となりますように。

 

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