2023.11.01 起業・経営・会社
資金調達は今や社長の重要な仕事！最大の出資者は？

キーワード：母の教え資金調達

こんにちは。

ライフ・リノベーター　笹川祐子（https://twitter.com/imaginenext_ceo）です。

今年、北海道特に札幌では、雪虫が大量発生して、妹も凄く困ったと言っていました。

実家の滝川市はそれほどでもないのですが、昨日、仕事で札幌に行ったら、確かに・・・と感じました。

雪虫は冬の訪れを告げるものですし、雪虫がでたら、しばらくすると雪が降ると聞いたことがあります。

さて、今やスタートアップのイケてる社長は、ピッチ（短いプレゼン）が上手く、資金調達能力に長けています。

私は現在、社外取締役や顧問など複数社と関りがありますので、資金調達のお手伝いもしています。

日頃からいろいろなネットワークの中で人と人をお繋ぎすることをしていますが、個人投資家の紹介は、社外取締役先か顧問先に限定しています。

お金が絡むことですから、何かあった場合、自己責任と言っても、「笹川さんの紹介で大損した」となるのは困るので、自分が業容をよくわかった上で、説明してと考えています。

今のスタートアップは資金潤沢なところでは、多方面から優秀な人材を高い報酬で雇えるし、シリコンバレーみたいになっていけば良いと思います。

私が創業した30年前のベンチャーは、とにかくお金がないから、上場できたら！（創業者はもちろんですが、ストックオプションや持株会など社員にも夢を）というのが、目標の一つでもあったと思いますが、今は、上場以外にもいろいろな出口がありますね。

私は30歳目前に札幌から東京の会社に転職し、少しづつですが、母に仕送りを始めました。

お世話になったオーナーのもとで新規事業を始め、軌道に乗って、子会社をつくってもらい、のちに独立。

おかげさまで急成長し、2003年ごろから上場準備を始めました。

システム開発など多大な資金を要するものではなかったので、VC等からの出資を受けず、自分で増資、増資を繰り返してきました。

といっても、自分の資金には限界があるので、母に、今まで私が送ったお金の中から、借りることにしました。

母には、自分の好きなものを買ったり使ったりしていいと伝えてあったのですが、昔気質の人ですから、贅沢せず、私のために貯金してくれていました。

最初に、300万ほど借りて、増資の一部にし、そのお金を割と早く利子をつけて返済したので、母は味をしめたのか、「次の増資はいつだい？」と楽しみにしてくれるようになりました。

土地を買わないか？とか田舎は怪しい売り込みもあるようで、そういう時には、「娘が事業をしているから、少しのお金でも、増資の時に使いたい」と言ってくれていたようです。

次の増資の時には、500万借りました。（もちろん、これもちゃんと返済しました。とはいっても、もともと私があげたお金ですが）

そして、役員報酬から、業績が良かった時は配当をもらって、そのまま増資をしてと、

最終的には、9000万ほど自己資金を入れて、株式上場の直前期を迎えました。

ところか2008年のリーマンショックで、売上が激減。

上場準備の経費は大きな金額ですし、社員のリストラはしたくなかったので、上場を断念しました。

会社の資金繰りには困りませんでしたが、役員報酬を大きく落とし、経費は自分持ちとしたので、個人の資金繰りが大変になり、2年間、日用品は身の回りの人からいただきながら、回復を待ちました。

9000万も自己資金を会社に入れていたので、貯金はほとんどなかったのです。

新型コロナウィルスの前には、スタートアップの資金調達はかなり順調だったと思いますが、コロナでいったんストップとなった業界や企業群があったことと思います。

経営者には、こういうことも含めてタイミングや時流に乗るかそるかって、運の大きさもありますね。

いまは、ファンドやVCや事業投資、クラウドファンディングなど、以前に比べると格段に資金調達が楽にできるようになりました。

それでも、コロナや有事の時には、状況が一変します。

そんな時頼れるものの一つが親兄弟や親しい友人なのです。

あなたの最大の理解者、支援者、応援者です。

私の知人社長たちの中にも、友人たちからお金を借りたり出資してもらったり、それを元手に会社を大きくした人がたくさんいます。

だってそもそも、身近な人の応援がないビジネスは成功するでしょうか。

ビジネスモデルやテクノロジーの理解がなくとも、人ととしての志や思いの強さは、必ずや周囲の人に伝わるはずです。

私は若い経営者には、羽振りがよくなってきたら、親に仕送りでもして、貯金しておいてもらったらいいよ、と話しています。

身近な人を大切に。

そういう人がお金のご縁を拾ってきてくれる可能性もあるのです。

私は自分の人生の最大の幸運は、素晴らしい母親のもとに生まれてきたこと。

もちろん父もですし、日ごろから仲良く団結力のある妹たちに恵まれました。

昨今、毒親や親ガチャという言葉を聞くたびに、自分は最高に幸せだなぁと感謝いっぱいです。

資金調達の話に戻りますが、最大の出資者は（金額の多寡ではなく、応援の気持ちの大きさ）母であり、父であり、あなたの身近な人であることを忘れないで欲しいと思います。

「母の教え」に掲載されました。

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