2026.03.22 自己啓発・講演・セミナー
東京産業人クラブ女性部会にて 天国旅行の準備(北村義浩先生講演)
キーワード:北村義浩、天国旅行の準備、女性経営者会、尊厳死、東京産業人クラブ、東京産業人クラブ女性部会、
こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子です。
札幌の母の介護施設に来ています。
先日、日刊工業新聞社主催「東京産業人クラブ女性部会」(会長:原田純子 株式会社メルヘン代表取締役)の
定例会にて、日本尊厳死協会 理事長・北村義浩先生の講演を拝聴しました。
親の介護、そして自身の将来を考える今、
とても重要で、まさにタイムリーな学びの時間となりました。今回のテーマは
「自分らしい豊かな最期を迎えるには
~天国旅行を楽しむための準備~」講師は、テレビでもおなじみの
北村義浩先生(日本尊厳死協会 理事長)。コロナ禍では専門家として、テレビをはじめ各メディアに多数出演されていた先生です。
お話を伺いながら、
なぜこれほど多くの場に招かれるのか、その理由がよくわかりました。医師としての専門性はもちろんのこと、
それ以上に感じたのは、たぐいまれな感謝力と人間力の高さです。ふっと場を和ませるユーモア。
聴衆を一瞬で引き込む軽やかさ。そして何より印象的だったのが、講演の冒頭でした。
主催者である産業人クラブの会長、副会長、幹事の皆さまのお名前を、
一人ひとり丁寧に挙げて、感謝を伝えられたのです。
私自身も講演の際には、冒頭で主催者への御礼を申し上げ、
最後の謝辞をパワーポイントに映しておりますが、
ここまで関係者お一人おひとりのお名前に触れることはできておりません。私はこれまで20年、数多くの講演を聞いてきましたが、
ここまで心のこもった謝辞に出会ったのは初めてで、深い感銘を受けました。
さて、本題の「尊厳死」。
これは本当に難しいテーマです。
日本では、本人の意思表示がなければ、
医療は基本的に「生かす」方向に進みます。そのため、何も伝えていないと、
望まない延命治療が行われることも少なくありません。我が家では、両親が元気なうちから、
延命治療はしないこと、胃ろうは望まないこと、
口から食べられなくなったら自然に任せることを、繰り返し話してきました。父は糖尿病でしたが、人工透析は受けないと決めていました。
それでも87歳まで、好きなものを食べ、
施設、市立病院、療養型病院と移りながら、最期はホスピスで4か月。
好物のバナナやどら焼き、いちごを楽しみ、
コーラやサイダーも口にしながら、
穏やかな時間を過ごすことができました。本人の意思を、家族や医療機関で共有していたからこそ、
実現できた最期だったと思います。
一方で、周囲には、
認知症やアルツハイマーで施設に入所後、
脳梗塞で寝たきりとなり、かなり衰弱しても、
経管栄養によって命をつないでいる方もいらっしゃいます。ご家族が「楽にさせてあげたい」と願っても、
本人の意思が確認できていなければ、
医療側は命を長らえることに全力を尽くします。もちろん、
「どんな状態でも、できる限りの延命治療をしてほしい」
と考える方もいらっしゃいます。
だからこそ大切なのは、
自分の意思を明確にし、書面に残しておくこと。リビングウィル、事前指示書の重要性を、
改めて強く感じました。
北村先生のお話は、
「死」というテーマを扱いながらも、終始ユーモアにあふれ、
どこか温かく、希望に満ちていました。特に印象に残ったのは、
「元気に生きるコツは、免疫力を維持すること」
というお話です。
病気の背景にあるのは慢性炎症。
老化もまた、その延長線上にある。だからこそ、日々をご機嫌に過ごすこと。
小学生のような生活。
規則正しく、栄養バランスのよい食事、
適度な運動、十分な睡眠と心のゆとり。そして、感謝すること、感謝されること。
興味深い研究として、
医師や看護師はインフルエンザにかかりにくい傾向があるそうです。その理由の一つとして、
多くの人から「ありがとう」と言われる環境にあることが挙げられるとのこと。人に尽くし、感謝されることが、
免疫力を高める。とても示唆に富むお話でした。
そして、こんな言葉も心に残りました。
天国旅行は一生に一度。
口コミで調べることもできません。
だからこそ、
最期の食事も自分で決める。
受けたい医療、望まない治療も、自分で決めておく。その準備が、
穏やかで満ち足りた最期につながるのです。
懇親会でも、先生の周囲には自然と人が集まり、
たくさんの質問が寄せられていました。
終始、にこやかな笑顔で応じられる姿が、とても印象的でした。
この会には男性のビジターも多く参加されるのですが、
今回はなんと、90歳の現役社長が参加されていました。
元商社マンで、スーツをきりっと着こなし、
かくしゃくとした佇まい。そのお姿に、思わず「私もこうありたい」と感じました。
素晴らしい講演と、懇親会での温かな交流。
東京産業人クラブ女性部会の会長をはじめ、
役員、幹事の皆さま、丁寧な準備と進行をありがとうございました。そして参加者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
母の施設に戻り、
「こんな素敵なお話を聞いてきたよ」と伝えると、
母は
「印鑑持ってきている?ちゃんと一筆書いておくのがいいんだね」
と、すぐに反応しました。
施設の方々にはすでに共有していますが、
訪問診療の先生が変わったばかりなので、「延命治療は望みません。
口から食べられなくなったら、もう十分です」と、改めてお伝えしようと話しています。
まだ元気なうちに。
自分の意思を、きちんと言葉にしておくこと。
それが、
「自分らしい豊かな最期」を迎えるための、
大切な準備なのだと感じました。まさに、天国旅行への準備です。
東京産業人クラブ女性部会は、
志の高い女性経営者が集う会です。会員募集も行っております。
年末例会の様子は、こちらからご覧いただけます。

日本尊厳死協会のサイトはこちらになります。
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