2026.02.16 本・読書
齋藤ジン「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」
キーワード:バレンタイン、世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ、六花亭、齋藤ジン、
こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子です。
先日のバレンタインデー。
派遣会社を経営していた頃は、スタッフさんやお取引先、協力会社の皆さまへ、日頃のご愛顧に感謝を込めてチョコレートをお送りしていました。
多いときは何千個にもなりました。
北海道の六花亭のチョコを取り寄せ、1週間ほど、管理部門の社員や派遣スタッフさんにも集まっていただき、みんなで封詰め、発送作業。
あのにぎやかな光景は、今も懐かしく思い出されます。
ただ贈るのではなく、
感謝を「かたち」にする時間。
あの時間そのものが、会社の文化をつくっていたのかもしれません。
イマジンネクストでは数はぐっと減りましたが、研修講師の方々や日頃お世話になっている皆さまへ、今年もお送りしました。
最近は義理チョコという言葉もすっかり聞かなくなりました。
「もう笹川さんからしかチョコはもらえないよ」と笑ってくださる方もいて、なかなかやめられない状況です。
これからも、ささやかな感謝は続けていこうと思います。
さて、去年読んだ本の中でも、とりわけ印象的だった一冊があります。
齋藤ジンさんの「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」。

自宅のテレビは数年前に壊れてしまい、普段はほとんど見ません。
ある日、ご近所のマダムのお宅でニュース番組を見ていたとき、画面にくぎ付けになりました。
長い髪で、すらりとした脚の女性。
けれど話し始めると、低く力強い男性の声。
そして、日本経済のこれからについて語り始めたのです。
その内容があまりに興味深く、すぐに本を手に取りました。
私は数年前、大学院で卒業論文を書く際、日本のこの30年の停滞はなぜ起きたのか、世界はどう変わってきたのかを、自分なりに調べました。
その中で、齋藤さんの分析は、すーっと腑に落ちたのです。
アメリカはカジノのオーナー。
ルールを設計し、資本の流れを握り、ゲームを主催する側。
東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩れ、勝者と敗者が入れ替わるゲームチェンジが起きている。
ヘッジファンドの世界で30年近くマネーの奔流を見てきた著者が語るのは、中国の衰退、そして日本復活の可能性です。
そして私は、もう一つの視点を強く感じました。
日本衰退の一因は、齋藤ジンさんのような優秀な人材が、日本の中で十分に力を発揮できなかったことではないかということです。
海外へ出ていったことそのものが問題なのではなく、
国内に、才能がのびのびと挑戦できる土壌があったかどうか。
新卒一括採用。
同質性を重んじる社会。
空気を読みすぎ、忖度し、横並びをよしとする姿勢。
その中で、異質な才能や鋭い感性は、ときに浮き、息苦しさを感じてしまう。
齋藤さんは大学生のときアメリカに留学し、カミングアウトをした際に、自然に受け入れられたといいます。
日本の銀行で働きながら、バブル時代の空気に違和感を抱き、将来を考えたとき、アメリカ行きを選んだ。
それは日本から逃げたというより、自分の能力が最も発揮できる場所を選んだということ。
けれど、もし日本にその環境があったなら。
逸材を外で花開かせるのではなく、日本の中で挑戦させることができたなら。
本当にもったいないことをしたのではないかと思います。
才能が伸びる場所を用意できなかった。
多様性を、まだ十分に包み込めなかった。
けれど今、世界秩序が変わろうとしている。
日本は、数十年に一度のチャンスを迎えているのかもしれません。
これからは、日本の中で才能が花開く環境をつくれるかどうか。
挑戦する人が違和感なく生きられる社会を築けるかどうか。
それが、次のゲームを勝ち抜く鍵になる。
高市内閣にも期待したい。
何千個のチョコを送っていたあの時代。
拡大が正義だった時代。
そして今。
ルールが変わる時代。
けれど変わらないものもあります。
感謝を伝えること。
人を大切にすること。
可能性を信じること。
世界のゲームが変わるなら、
日本も変われる。
逸材を外へ流出させる国ではなく、
世界から人が集まる国へ。
甘いチョコレートの余韻とともに、
そんな未来を、静かに、しかし力強く思い描いています。
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