2025.11.15 本・読書
「70代は神様から与えられた特別な時間」　林真理子エッセイを聴いて

キーワード：70代は神様から与えられた特別な時間80代になるとたいていボケるか死ぬ。ライフ・リノベーター林真理子

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子です。

札幌に来ています。

雪がちらほら。やっぱり札幌は冷えますね。

思わずぶるっとしてしまいました。

昨日は、凄腕経営者とのパワーランチに始まり、入院中の親族のお見舞い、NoMapsの打ち合わせ。

夜は母校の先輩と赤レンガのレストランで食事。

大好きな奥尻ワイン（海のミネラルでほんのり塩味）を飲みすぎてしまいました。

今日はこのあと、母と妹と一緒に滝川の実家に戻ります。

林真理子さんのエッセイを聴いて

東京から札幌への移動中、オーディブルで
『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』という刺激的なタイトルのエッセイを聴きました。

タイトルの強烈さに驚きつつも、耳を傾けていると、

林さんらしいテンポのよい語りで「老いとは何か」を

ユーモラスに、しかし本質的に描いていて、思わず考えさせられる時間でした。

 印象に残った一言

特に心に残ったのは、林さんがさらりと語ったこの一言です。

「80代になると、たいていボケるか死ぬ。社会で活躍している人は稀なのだ。」

率直で過激にも聞こえますが、
文化人や著名人に囲まれている彼女でさえ、
「80代で現役」はほとんど見当たらないという事実。

私は日頃、90代でも現役の方々と接していますし、80代で経営に携わる方も身近にいます。

だからこそ、「私の周りが特別なのだ」ということにハッと気づかされました。

長く働き続ける姿を当然のように見てきましたが、
それは“極めて稀な奇跡”の積み重ねなのだと。

70代は「与えられた特別な時間」

林さんはこう続けます。

「70代は、今までと同じことをしていてはいけない。

注意深く、何かと決別しつつ、新しいステージに向かう時間。」

・雑誌をめくりながら食事をしない（服にシミを作る）

・恋愛はしない（私たちは女優ではない。寄ってくるのは詐欺師だけ）

・外出前に「今日は何のために出かけるのか」を自問して忘れ物防止

思わず笑ってしまう言い回しですが、
その裏には「老いと丁寧に向き合う姿勢」がしっかりあります。

70代は、
「惰性ではなく、意識して選び取るステージ」という視点が、とても新鮮でした。

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■ あらためて、「老い」をどう生きるか

私自身、経営の第一線から引きますが、
85歳まで現役で社会活動を続けたいと思っています。

ライフ・リノベーターとして、その先にも学び続ける未来を描いていますし、
周囲には、70代・80代でも挑戦を続ける先輩がたくさんいて、
その姿に日々勇気をいただいています。

そんな中で聴いた
「70代は神様から与えられた特別な時間」
という言葉は、未来の私に向けた“予告編”のように響きました。

老いは怖れるものではなく、
取捨選択とアップデートの連続として楽しむもの。
そう思えたことが、このエッセイの最大の収穫でした。

最後に

林真理子さんのエッセイは、
ユーモアに包まれながらも、人生の核心を静かに突いてきます。

70代に向けて、何を手放し、何を始めるか。

その問いは、今の私にも深い示唆を与えてくれました。

「歳を重ねることを面白がる」

その余白とユーモアを、これからも大切にしていきたいと思います。

★笹川祐子　プロフィール

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