歩行器で温泉へ——母と過ごす、奇跡の家族旅行｜イマジンネクスト社長笹川祐子のブログ |株式会社イマジンネクスト

Blog
イマジンネクスト社長笹川祐子のブログ

2025.07.06 介護
歩行器で温泉へ——母と過ごす、奇跡の家族旅行
キーワード：介護家族旅行廃用症候群からの回復洞爺湖温泉熱中症軽井沢

こんにちは。

ライフ・リノベーター笹川祐子です。

北海道から戻って間もなく、週末は軽井沢へ。

涼しい風が心地よく、女性社長仲間たちとの合宿で、元気と勇気、そして知恵をたくさんいただきました。

それにしても、東京の暑さには改めて驚かされますね。

イマジンネクストのメンバーも、この夏は社員研修やAI導入の研修、展示会など出張が多く、札幌にも行く予定があるようです。

少しでも涼めるといいのですが、北海道も今年は想定外の暑さです。

北海道・洞爺湖への家族旅行

今回の北海道滞在では、アメリカから一時帰国していた妹夫婦と三女、そして母と一緒に、家族で洞爺湖温泉へ。

そこから滝川の実家へ向かう旅でした。

母は歩行器を使いながらの参加です。

ちょうど一年前の今ごろは、父の納骨のため、母は車椅子で実家に向かった時期でした。

あの頃は、立ち上がることも、トイレに行くこともできず、完全なオムツ生活。

夜は母のベッドで、三女が丁寧におむつ交換をしてくれていた日々が思い出されます。

それが今では、歩行器での移動が可能になり、温泉旅行までできるようになったのです。

まさに、母の生命力とリハビリの成果。

そして、娘たちの献身的な介護が支えてくれた、奇跡のような回復です。

花火と熱中症のはざまで

札幌から車で3時間以上の道のり。

晴天のなか、窓からの景色を楽しむ母の姿に、こちらも嬉しくなりました。

宿泊先では毎晩、湖畔で花火大会が行われており、ベランダから眺めた大輪の花火に、母は声をあげ、思わず拍手。

夕食のバイキングも、母は食欲旺盛で、デザートまでしっかり楽しんでいました。

——ところが翌朝、頭痛と吐き気を訴え、水分不足による軽い熱中症かと、私たちは反省しきり。

ちょうど一年前のお盆にも、母は熱中症で救急搬送されたことがあったので、今回も万全のつもりでしたが…

高齢者の体調管理には、どんなに注意していても油断は禁物ですね。

この日は遊覧船や観光の予定を控え、午前中は母と二人で部屋で静養。

こまめな水分補給に努めました。

午後には回復の兆しが見られたので、妹たちと合流し、久しぶりに有珠山のロープウェイへ。

途中、昭和新山も訪れました。

かつて小学生の頃に来た記憶はありましたが、大地のエネルギーを肌で感じるような景観に、あらためて感動しました。

夕方、部屋に戻ると、妹が母を部屋の露天風呂に入れてくれ、母は洞爺湖を眺めながら、「ああ、気持ちいい」と湯船でくつろいでいました。

滝川でのにぎやかな再会

実家・滝川では、親族との食事会も。

母の農家仲間や、親戚の叔母も訪れてくれて、笑い声あふれる時間に。

アメリカに住む妹夫婦も、久しぶりに対面した母の変化に驚いていました。

車椅子だった昨年とは一変し、歩行器でしっかりと自分の足で動く姿を目の当たりにして、「ほんとうに、信じられないね」と。

滝川もかなりの暑さで、熱中症対策として、室内でも水分補給を徹底。

高齢になると体温調整機能も落ちやすく、今年のような猛暑下では、ますます注意が必要だと実感します。

奇跡を継続するために

こうして、驚きと感謝に満ちた、家族との旅を終えました。

「また来年も、母と一緒に旅行ができるように」

そう願いながら、これからも母のリハビリと体調管理を、家族みんなで見守っていきたいと思います。