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2025.11.18 本・読書
広辞苑を手放して

キーワード:岩波文庫広辞苑銀河鉄道の夜

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子です。

先日、母の部屋でテレビを見ていたときのこと。

作家、あるいは作家を目指す人の部屋が映り、そのデスクの上に堂々と置かれた広辞苑が目に入りました。

「あ、うちにもあったなぁ」

その瞬間、書きかけのブログを思い出し、胸がふっと温かくなりました。

私は以前、岩波新書に寄稿したご縁で、立派な広辞苑をいただきました。

定価二万五千円ほどの重厚な辞書で、書棚の奥にしまわれていても強い存在感がある一冊でした。

正直、開く機会はほとんどありませんでしたが、
どこか「自分の歩みの証」のように思えて、誇らしい気持ちを運んでくれるものでした。

ところが、イマジンネクストのオフィス移転に伴い、多くの本を整理することになりました。

この広辞苑を手放すかどうか、最後まで迷ったのですが、
思い切って写真に残し、感謝とともに手放すことにしました。

過去の栄光にしがみつくより、未来に余白をつくりたい。

その選択は、いまの私の生き方そのものだと感じています。

同じ頃、久しぶりにアマゾンの「銀河鉄道の夜」のページを見たところ、昔寄せた私の推薦文が今も掲載されていました。

「一年に一度くらい、空虚さややるせなさを感じる瞬間があります。

そんなとき、私はジョバンニに会いにいきたくなるのです。

美しいもの、夢のようなもの、心を清めてくれるものに触れたくて、そっとページを開きます。」


※Amazon商品ページの推薦文に「笹川祐子」と明記されています

広辞苑という「物」は手放しても、こうして言葉は静かに残り続けている。

そして、誰かの本選びの背中を押し続けている。

その事実が、とても静かで深い励ましになりました。

広辞苑のことを考えながら、
手放すという行為は、失うのではなく、
次の「受け取る準備」を整えることなのだと、あらためて思います。

創業した会社を手放す決断にも、大きな勇気がいりました。

けれども、手放したからこそ、想定外の後半人生が広がり、思いがけないご縁や新しい役割をいただくようになりました。

物にも、仕事にも、人生にも、「手放すタイミング」というものがあるのだと思います。

過去を大切にしながら、未来のためにスペースを空けておく。

これからもそんな心で、軽やかに一歩一歩進んでいきたいと思います。

岩波文庫に掲載された時の記事です

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