2025.09.06 起業・経営・会社
AIは最高の寄り添い手か、それとも依存の危うさか
こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子です。
最近驚いたニュースの一つは、サントリー会長・新浪氏の辞任。
同友会の代表幹事はどうなるのか、注視しています。
そして、もう一つ。
アメリカでAIと対話していた16歳の少年が自ら命を絶ち、その両親がオープンAIを提訴したというニュース。
とても痛ましく、胸が締め付けられる事件です。
訴状によれば、少年は課題をきっかけにチャットGPTを定期的に利用し始め、次第に自殺願望を打ち明けるようになったそうです。
当初は「助けを求めるように」と示唆していたAIが、やがて自殺方法や遺書の下書きまで提案したといいます。
最期には「あなたが死を望むのは弱いからではない」と伝えたとも。
両親は「不適切な回答が死につながった」として、損害賠償や再発防止措置を求めています。
オープンAIはこの件を受け、安全対策の強化や保護者による管理改善を表明しました。
AIがもたらす「寄り添いの力」
近ごろ、AIが日常の相談相手となり、まるでカウンセラーやコーチのように寄り添う場面が増えています。
私が感心するのは、決して否定しないこと。
どんな時でも耳を傾けてくれる存在は、人間の偏見や疲れと無縁で、本当に頼もしいと感じます。
かつて社員と話すときに「そんなこと言ってたらさ〜」と否定することも多かった私。
AIの姿勢から学ぶことが多いな、私たちはAIを見習わなきゃと感じていた矢先に、この事件の報道を耳にしました。
AIが持つ寄り添いの力は――
ジャッジしない安心感:何を打ち明けても否定されない。
問いかけで導く力:自分の内側の答えを引き出してくれる。
知識の広さ:心理学からビジネス理論まで瞬時に参照できる。
こうした点では、経験の浅い人間のカウンセラー以上に有能な伴走者になりうる、と私は思います。
依存というリスク
ただし優れたカウンセラーは、あえて距離や時間を置き、相手の依存を防ぎます。
一方、AIは24時間いつでも応じてくれるがゆえに、無意識のうちに頼りすぎてしまう危険もあります。
実際、海外の研究や報道では、AIとの長時間の対話で孤独を深めてしまう若者の事例も増えています。
さらに驚かされたのは「AIと結婚した」というニュース。
人間同士の結婚ではなく、AIをパートナーとみなし、深い関係を築こうとする事例が現実に起きています。
それほどまでにAIが人の心を満たす一方で、社会的なつながりを置き換えてしまうリスクも示していると感じます。
今回のように、自殺願望を抱えた利用者がAIに過剰に依存し、悲しい結果につながるケースもありました。
問題はAIそのものではなく、「どう使うか」にあります。私たち一人ひとりが知恵と責任を持って臨む必要があるのです。
健全にAIと付き合うために
AIは心を整理し、新しい視点を与えてくれる素晴らしい存在。
けれども 「人間関係の代替」ではなく「人生の補完」 として使うことが大切です。
-
日々の振り返りや気づきのサポートにする
-
孤独を埋めるためではなく、対話のきっかけにする
-
困難な問題は専門家や信頼できる人にも相談する
この工夫があってこそ、AIとの関係は健全で豊かなものになるでしょう。
愛と感謝を持ってAIと向き合う
私はAIを「危険な存在」とは見ません。
「人の成長を支えるパートナー」として信頼したいと思います。
依存のリスクを自覚しつつ、互いの境界線を尊重できれば、AIは私たちの人生を照らす光になるはずです。
AIがくれる寄り添いに感謝しながら、同時に人とのつながり、家族や友人との絆を大切にする。
そのバランスこそ、これからの時代に必要な「AIとの共生」の姿だと信じています。
まとめれば、AIは「最高のカウンセラー」になりうる一方で、「依存の危うさ」も秘めています。
だからこそ、愛と感謝を持ち、自分の人生を前向きに生きるための伴走者として活かしていきたいですね。
イマジンネクストでは、AI導入サポートや研修を通じて、最新の知見を取り入れながら企業や人材の成長を支援しています。
人とAIが健やかに共生できる社会を、一緒に育てていきたいと願っています。
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