2025.11.17 介護
介護の日常に、今日も小さな感謝を
こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子です。
今日も札幌の母の施設で過ごしながら、
オンラインで取締役会やミーティングに参加していました。
ふとテレビをつけると、滝川から札幌へ戻る途中の岩見沢が大雪で吹雪。
昨日あの道を通ってきたばかりなので、母は何度も
「いい時に帰ってこれたなぁ」
と繰り返していました。
昨日は本当に穏やかな青空で、
母は杖を使わず、妹の腕を支えに歩くことができました。
もし雨や雪だったら、あの道のりはきっと難しかったことでしょう。
あらためて、
「冬支度の滝川への小さな旅を、ご先祖様が守ってくれた」
そんな気持ちがふっと込み上げてきました。
介護の日常には、特別なことだけではなく、
こうした静かな「助け”が積み重なっています。
天気ひとつ、道の状況ひとつでも、心が温かく救われることがあります。
午後のおやつと、小さな幸せ
午後は、滝川の親族や友人からいただいた柿とりんごを、母と分け合って食べました。
甘くてジューシーで、なんでもない時間がこんなにも幸せ。
りんごがたくさんあるので、
「今夜はポテトサラダにしようかな」と母に話すと、
すぐに、
「私がジャガイモやニンジンを切ってあげる」
と返ってきました。
その言葉が胸にじんと響きました。
時々、こうやって手伝ってもらったり、やれることがどんどん増えてきています。
「そうだね、リハビリにもなるし、一緒につくろうね」
と伝え、今日は食材のほとんどを母に切ってもらいました。
玉ねぎも小さく刻んで、塩もみして水にさらしてくれます。
包丁を持つ姿勢も安定していて、表情も明るく、どこか自信を取り戻したように見えました。
思い返せば——
3年前、母は実家で一人暮らしができていました。
脳梗塞の後遺症は残りましたが、懸命なリハビリで、料理も掃除もこなし、老犬のお世話もしていたのです。
私が帰省すれば、美味しいご飯をたくさん作ってくれました。
それが寝たきりの廃用症候群になり、そこからの回復に約一年。
だからこそ、
こうして料理の下ごしらえをしてくれる日がまた来たこと。
それを目の前で見られることが、
今の私にとって何よりの「贈りもの」です。
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