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2025.04.09 介護
本屋大賞と母の電話

キーワード:カフネ廃用症候群本屋大賞

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子です。

今日は、うれしいニュースが二つありました。

一つ目は、阿部暁子さんの小説『カフネ』が、「2025年本屋大賞」に選ばれたこと。

この作品は、以前、女優の鈴木保奈美さんがナビゲーターを務めるテレビ番組「あの本読みました?」で、2024年の「あの本読みました?大賞」に選ばれていました。

ですので、私の読みたい本リストに入っているものです。

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ちなみに、第2位に選ばれた一穂ミチさんの『スモールワールズ』は、以前このブログでもご紹介しています。

最後にリンクを貼っておきます。

そしてもうひとつの素晴らしいニュースは、作家・川上弘美さんの作品が、世界的な文学賞である「ブッカー賞」の最終候補に選ばれたことです。

5月の発表が楽しみですね。

女性作家の皆さんの活躍に、心から拍手を送りたいと思います。

さて、そんな嬉しい話題と並んで、心がじんわりと温かくなる出来事が今朝ありました。

時間は朝の6時半。

まだうとうとしていた頃、電話のベルが鳴り、「ああ、お母さんだな」と直感しました。

「札幌の妹のところにお米がない。送ってやって。半分はお前もこの施設で食べてるんだから」

「パパの一周忌で実家に人が来るから、その前に家のまわりに除草剤をまいてもらって」

寝ぼけながら「わかった、わかったよ」と答えて電話を切った後、不意に涙がこぼれました。

母は以前、長期入院の影響で寝たきりとなり、「廃用症候群」と診断されました。

点滴や尿管がつき、言葉も出なくなり、時計も読めず、携帯電話も使えない。

その五か月前までは一人暮らしで、料理や身の回りのこともきちんとできていた母が、あっという間に変わってしまいました。

電話にも出られず、かけても声が出ない日々。

アメリカの妹と電話をするために、何度も練習しましたが、最初はうまくいきませんでした。

それでも、少しずつ、少しずつ回復し、今ではこうして、

「妹のところにお米を送って」
「除草剤をお願いして」
と伝えることができるようになったのです。

暮らしのことを考え、人のことを気遣い、話がきちんとできる。

その姿に、「母はまだまだ大丈夫だ、認知症も大丈夫」と心から安心できました。

先日、私が東京のお母さんと慕っている方と電話で話したときのこと。

その方も母と同じ86歳で、ご自身も圧迫骨折からリハビリをされているのですが、去年、寝たきりになったときの母の話をしたんです。

すると、「85歳ならまだリハビリで大丈夫よ」と力強く励ましてくれました。

この方の言葉に、私はどれほど励まされたかわかりません。

母のリハビリに寄り添えられ、母の奇跡の回復を信じられたのは、間違いなくこの方の存在と助言があったからです。

母の姿をそばで見て、私は確信できました。

たとえ寝たきりになっても、人は元気を取り戻せる。

家族の思いと、専門家や支援してくれる方々の力が合わされば、希望の道は必ず拓けます。

周囲に同じような状況の方がいたら、どうか諦めないで欲しいと思います。

旅とともに味わう一穂ミチさんの「スモールワールズ」|イマジンネクスト社長笹川祐子のブログ |株式会社イマジンネクスト

 

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