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2025.05.04 本・読書
愛するように掃除し、料理する──本屋大賞『カフネ』を読んで

キーワード:あの本、読みました?大賞カフネベアーズ 高橋ゆき家事代行サービス本屋大賞阿部暁子

こんにちは。

ライフ・リノベーター 笹川祐子です。

GW後半、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

私は北海道滞在の疲れが出たのか、少しペースが落ちた一日でした。

午前中の体操のクラスでは、皆さんの動きについていくのがやっと。

でも、夕方のヨガには、「体調が悪いときほど、整えるために動くのがいいんですよ」という先生の言葉を思い出して、参加してきました。

さて、今日は最近読んだ(実際はオーディブルで聴いた)小説のご紹介です。

阿部暁子さんの『カフネ』。

2025年の本屋大賞受賞作、そして昨年の「あの本、読みました?大賞」でも第1位に選ばれた作品です。

「カフネ」とは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のこと。

なんてやさしくて、美しい言葉でしょうか。

その名を冠した家事代行サービス会社を舞台に、物語は静かに、でも力強く進んでいきます。

仕事や介護、子育てに追われ、心も暮らしも荒れてしまった人たちの家へ、掃除担当の薫子と、料理担当のせつなが訪れる──

それは単なる家事支援ではなく、「一緒に生きよう」という祈りのような時間でした。

「おいしいものは、それだけで魔法になる」

せつながつくる料理に、傷ついた人の心がふっとゆるみ、薫子の丁寧な掃除が、暮らしへの信頼を少しずつ取り戻していく。

食べることと生きることが、こんなにもまっすぐにつながっているんだと、あらためて感じさせられました。

物語は後半、静かに、でも大胆に色を変えていきます。

詳しくはネタバレになるので、ここに書きませんが、驚きの展開が待っていて──

“この作品はまさに小説の醍醐味”と感じるほどの余韻を残してくれました。

「血のつながりだけが絆じゃない。守ると決めたら、誰かを愛せる」

この一節に、私はぐっと胸を打たれました。

家事代行サービスという舞台設定も、今の時代に欠かせない存在です。

この作品がドラマや映画化されても素晴らしいと思います。

実は、仲良しの女性経営者・高橋ゆきさんが経営する「ベアーズ」という家事代行サービス企業のインタビューで、私を取り上げてくださっています。

2016年だから、約10年前。

私も、高橋ゆき ゆっきーも若い。

▼インタビューは下記です。
株式会社イマジンプラス 代表取締役社長 笹川祐子さん【その2】 | 高橋ゆきオフィシャルサイト:家事代行ベアーズ副社長・家事研究家

『カフネ』は、誰にでもある心の澱に、やさしく風を通してくれるような一冊でした。

読み終えて、私も誰かに“カフネ”のような手を差し伸べたくなりました。

 

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