2014.04.24 本・読書
「55歳からのハローライフ」村上龍

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書店で、自分の目で本を探す楽しみはもちろん、周囲の人から、「これ、面白かったよ」と薦められて読むのもいいものですよね。

先日、あるご紹介頂いたやり手社長が、帰り際に、「そうそう、村上龍の『55歳からのハローライフ』これからのシニアマーケットを探る上でも、とっても参考になる面白い本ですよ」とおっしゃられました。

私はこの村上龍さんの「55歳からの～」という本を、「55歳からのハローワーク」と勘違いしていて、仕事柄必要だから読んでみようと、チェックしていたのです。

で、同席していた部長はすごい。

さっそく、買って読了し、私に貸してくれました。
５本の短編小説からなるもので、読みだすとぐいぐい引き込まれ、とまりません。
１本の短編は、締め切りの仕事があるにも関わらず、デスクで読んでしまいました。

もし私がまだ２０代３０代なら、そこまで感情移入できないかもしれません。
世代的に近くなってきたので、切実感が詰まってくるような。

でも、今の人のほうが、しっかり老後を考えているから、意外と共感できるかもしれませんね。
帯の紹介によると、

「多くの人々が、将来への不安を抱えている。
だが、不安から目をそむけず新たな道を探る人々がいる。
「婚活、再就職、家族の信頼の回復、友情と出会い、ペットへの愛、老いらくの恋・・・
さまざまな彩どりに充ちた再出発の物語」

村上龍さんの小説は「限りなく透明に近いブルー」以来、なんだか長い文体を敬遠していたのですが、こんなに読みやすい小説に変わったんだとびっくり。

でも、龍さんの社会を関わる視点は、いつも時流を得ていてすごいなぁと感心していました。
Ｒｙｕ’ｓ　Ｂａｒのトーク番組も面白かったし、金融や経済、カンブリア宮殿では経営者を呼んでる。

これからの日本の将来のいろいろな課題が凝縮されてる（ビジネスヒントも詰まっている）面白い小説集です。

☆今日の一冊
「55歳からのハローライフ」
著者：村上龍
55歳からのハローライフ/幻冬舎

￥1,575

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