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2017.07.22 日記
お骨を拾いながら。みんな誰かの愛しい人。

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北海道から帰京しました。

日本列島猛暑ですが、特に北海道は20年ぶりの猛暑。

私は道産子ですから、ハワイのような灼熱にびっくりでした。

札幌支社で新卒採用説明会。 素晴らしい学生さんたちに会えました。

夜の道産子社長会は80名の方にお集まりいただき、大盛会。 講師の先生のお話は経営上、深い気づきと衝撃のあったものでした。

さて、実家の滝川市にお墓参りのために寄りました。

年老いた両親にジンギスカンやメロンをご馳走。

実は5月に亡くなった叔父の四十九日を終え、お墓に納骨を終えたばかり。 お墓参りするために、帰省しました。

叔父が亡くなったという知らせを、偶然、5月の札幌へ向かう途中で聞いたのです。

73歳。一人暮らしで、デイサービスにこないねぇと心配する方々のおかげで、発見されました。

死後、2-3日経っていたようで、警察から連絡をもらって、と母があたふたしていました。

翌日、両親や合流した妹、甥っ子、いとこと警察へ行き、叔父の遺体を引き取り、札幌の火葬場へ向かいました。

 

叔父さんは波乱万丈あり「俺は、ひとりで野垂れ死にするんだ~」と寂しそうによく言っていました。

すでに本家から独立し、離婚して子供はいませんし、自分でお墓の用意はできず、「俺の骨はそのへんにばらまいてくれていいから」とも。

周囲には、「義姉(私の母のこと)が、実家のお墓にちゃんと入れるから心配しないで、と言ってくれてて。 ありがたくて。たから葬式代ぐらいは貯金して残しておくんだ」 と話していたようです。

叔父さんは小学生ぐらいで自分の母を亡くしているので、「母ちゃんと同じ墓に入りたい・・・」と言ってたのです。

叔父の亡くなった知らせを聞いて、両親以外は、みんなタイミングよく(本来ならそこに来ることが難しいはずなのに)火葬場に集まれたのです。

その場に、26歳の甥っ子もいて、私たちは、「叔父さん、良かったね~、みんなこんなにやってきてくれて。 ご先祖様が集めてくれたんだろうね。やっぱり守られていたんだね。 叔父さんのお父さんお母さんが眠っているお墓に一緒に入れて良かったね」などと声をかけながらお骨を拾いました。

叔父さんの骨は、普通の人よりもしっかりしてると聞きました。
内臓を悪くして病気で亡くなると、骨はもろいそうです。

 

そして、滝川の葬儀場で家族葬を行い、親戚の人たちが駆けつけてくれ、みんなで、叔父さんの話をしたのです。

若い甥っ子にも、人の命の尊さ、人生の終焉に触れる機会でした。

この甥っ子は、小学生のころ実家で夏休み冬休みを過ごすたびに、母の母(彼にとってひいばあちゃん)の入院している病院へ通い、介護の手伝いをしてくれました。

私はふっと、昨今いろんな事件が多いけれど、核家族化となり、祖父母の介護、親族の葬儀やお骨拾いなどの現実をみる機会がないことも一因ではないかと 日ごろから思うことをその場で思い出してしまいました。

人に暴力をふるったり、あやめてしまって、死んでしまうことが、どういうことなのか。
死んでしまったら、二度と生き返れないこと。
死んで、焼かれてしまって、骨だけになってしまうこと。
お骨にも、体の場所によって、いろいろな特徴があること。
生きてきた証が、骨壷にすっぽりと納まってしまうこと。
その人の死を悲しむ、悼む人がどれだけいるかということ。
みんな、誰かの愛しい大切な人であること。

実家の仏壇横の叔父さんの遺影は、笑顔の素敵な写真です。

人間、死んだあとのことはわからないけど、叔父さんはこんなにみんなに大事に見送ってもらえるとは想像もしなかったはず。

寂しがり屋の叔父さんだから、あの世で、わんわん、ありがとよ、と泣いているかもしれません。

ただ、もしうちの母が叔父さんより先に亡くなっていたら。

父は軽い認知が入ってきていて、家のことは全部母が仕切っているのです。

四十九日。納骨まで家でずっとお参りしたり、永代供養のことなど、母がいなかったら、私たちには同じようにできなかったかもしれません。

だから叔父さんは守られていたんだなぁと母も言うのです。

 

さて、母から、最近の悲惨な事件を聞きました。

滝川市内に住む若い20代ぐらいの孫が(うちの母はそのご両親を間接的に知っているそうです)おばあちゃんを殺害し、山に埋めて、キャッシュカードで現金50万を引き出し捕まった。 その孫は留置場で自殺を図り、現在意識不明の重体だそうです。

北海道の滝川という小さな街や、うちの実家の周辺でも、事件や事故などが続き、 ポロっと母が、「神棚や仏壇に手を合わせる家かどうか。何か関係があるようにこの頃は思えるんだ」というのです。

母は78歳。ご近所はじめいろいろなお家を見て、漠然と感じるものがあるのでしょう。

そして、「おばあちゃんは、孫からみたら、自分の大事なお母さんのお母さん。おじいちゃんは、お父さんのお父さん。 こんな大切なことをみんな忘れているんではないだろうか」

我が家はご先祖様供養をとても大切に、節目節目の行事のように、行っています。
つい数年前は、祖父の五十回忌法要を行いました。

私の祖父が56歳で亡くなり、そこから50年経ったのです。
自分が死んでから、50年後に子孫が集まってお祝いをしてくれるなんて、素晴らしいことではありませんか。
(だって、私の場合は、子供がいないので、誰もしてくれない)

中には、自分は死んでるんだし、そんなことしてくれなくたっていいよ、と思う人もいるかもしれませんけれども。

ご先祖様というと、抹香くさく思われるかもしれませんが、私は、代々脈々と流れてきているDNAに、敬意を表しています。

だからその脈々と続くDNAに、とっても守られていると感じています。

神棚にも、ご先祖様にも、手を合わせることって、本当に見えない力を信じていないと出来ないかもしれません。

それと心の奥から湧き上がってくる感謝の気持ちがあり、自然と手を合わさせることだと思います。

「見えないものは信じない」という人がいますが、愛情も未来も希望も、決して見えるものではありませんね。

そんなことを思いつつ帰京し、「叔父さん、本当に良かったね」と目覚めてテレビをつけたら、 神戸で、26歳の孫が、祖父祖母5人殺傷、という事件を見ました。

本当に悲しい。 心が折れたり荒んだりした時の、癒しやなぐさめの場所や人があったらいい。
互いに大切な存在を感じられるようになってほしい。
生きていられることにいつも感謝して、日々の生活を送りたい。

目に見えない力、見えないお守りを大切にしたいと思います。

 

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「定年後」楠木新著

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