2016.12.24 今必要なビジネススキル・マインド
定年後も残ってほしい社員は一握り？　「ほとんどの人はいらない」厳しい声

キーワード：定年

メリークリスマス！
今日の東京は、晴れ渡った青空で、気持ち良いですね。
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ。

さて、人生100年時代のセカンドキャリア。
40代から真剣に考えて行かなくてはいかないと。
匠プロジェクトのメンバーのＭさん。

「マウスより重いもの、キーボードより固いものは持ったことがない」

というＩＴ系企業の事業本部長を務め、57歳で早期退職プログラムに応募。
58歳の今、大工の親方の下で修行中。
3カ月目にして、親方から頼りにされるよう成長しています。
Ｍさんの話はまた報告させていただきます！

さて、ネットである記事を見て、うーんと唸ってしまいました。
【定年後も残ってほしい社員は一握り？　「ほとんどの人はいらない」厳しい声 】
ジャーナリスト　溝上憲文さんが寄稿されたものです。
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/151212/ecd1512121712002-n1.htm

人材業に携わる私から見ますと、この記事の内容はごもっともなことばかり。
定年を１０年後に迎える人には、なんとなく周知のことかもしれませんし、
いや、本当にそんな厳しいの？と思われるかもしれません。
国の法改正で、希望者の65歳までの雇用が義務付けられました。

でも、大企業では、55歳ぐらいから役職定年で年収がダウン。
60歳からさらにダウン。
65歳以上はさらにその半分くらいの年収で、一年ごとの契約更新。
この条件に、「ふざけるな」と辞めてしまう人もいるのですが
私は、「絶対辞めないほうがいいですよ！」と言ってます。

なぜなら、たとえ半分になったとしても、他の仕事で
それ以上の年収を固定でもらえるところは、ないのです。
ある旧知の大企業の部長が、

「笹川さんさー、65歳以降は工場に配属でさ、清掃の管理とか。
年収も300万だよ。
やってられないよ！」

と言うので、

「あのですね、それで、年収300万いただける会社はありません！
大企業だからこそ！
会社に感謝されたほうがいいですよ」と諭します。

大企業であっても中小企業であっても、どこかの会社、組織に
所属していることは目に見えないすごい力なのです。

お休み、社会保険、有給休暇、福利厚生。
長年、サラリーマンを続けてきた人が、当たり前と思っていること。
それがなくなってしまうのは大変なことなんですね。

さてさて、あまり暗くなってもしようがないのですし、
60歳になって慌てても遅いのです。
私自身も！
仕事もできて、お人柄良く、人間力が高く、
ぜひ会社に残って欲しいと言われる人材になりたいものです。

とはいえ、世の中の産業構造もがらっと変わってきています。
新しい技能を身につけておけば、収入が半分になっても
土日に副業できるかもしれません。
それは、お金だけでなく、新しい世界が広がることになります。

この記事の中には、定年後に残って欲しい人材、
そうでない人材のポイントがいくつか書かれています。
そのひとつが、「肩書き」です。
肩書きをいつまでもふりかざしていては、嫌われてしまいます。

しかし、日本の特に男性社会は、「肩書き」によって成立している
側面があります。

私ども、匠アカデミーでは、

「肩書きを下して、腕前一本で！」を提唱しています。

75歳80歳まで働くためには、新しいことにチャレンジしていこう。
健康で元気に夢と希望を持って働こう。
社会のお役に立とう。
ともに助け合える仲間をつくっていこう。

その準備を40代から考えだして、50-55歳までに踏み出せたらと
私たちは提案していきたいと思います。

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