2016.10.30 今必要なビジネススキル・マインド
「私、失敗してるんで」　米倉涼子

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先週、出張で北海道に行ってきたんですが、寒い、寒い。

実家の母や、妹、札幌支社メンバー、札幌へ行った社長たちが、みんな、「今、すごく寒い！」と脅かしてくれました。
寒がりな私は、冬物のスーツに、ホッカイロ持参。
無事、帰京し、東京の秋の気配を味わっています。

週末もイベント目白押し。
これも秋だから、ですね。

私が通うスポーツクラブには、炭酸風呂があるんです。
週末、炭酸風呂に入ってから出かけると、体が軽く感じ、気持もよくって、それに空が青く、風もさわやかだと最高な気分です。

さて、私は社長として、トップセールスというか、営業に出かけているほうですし、営業が大好きです。
営業が好きというより、いろいろな社長に会って、話を聞いて学ぶ、自分もやってみるのが、好きなんですね。
私が出かけて行って、お目にかかるのは、たいてい、先方も社長、経営幹部の方です。
営業トークの中で、最近、受けるセリフは、

「米倉涼子とは全然違いまして、私、失敗してるんです」

いろいろ、失敗体験を積んで、痛い目にも会っています。
そこから学んで立ちあがってきていますから、どうぞご信頼いただき、お任せくださいませ！
ということなんですが、皆さん、笑って聞いてくれます。

社長同士だからこそ、似たような苦労があり、わかりあえることがあります。
わが社は人材、教育サービスの会社ですから、「人材」の話が中心です。
幹部の採用、登用、若手社員の育成、組織風土、評価制度などなど。

「人が育っていくには、小さな成功体験を積ませること」

特に今の若い人は、もともと自信がなかったり、自己評価が低い人が多いかもしれません。
だから、成功体験はとっても大切なことだと思います。
と同様に、頭一つ抜けるぐらい育つには、より多くの経験を積ませる。
そこには、早いうちにたくさん失敗することも大切だと思うのです。

日本では、一度、倒産してしまうと、再起するのが難しいし、失敗の烙印が押されてしまいます。
銀行、金融機関からの信用がゼロ。

でも、アメリカのシリコンバレーでは、一度失敗した経営者の次の事業に出資が集まると聞きます。
一回失敗したんだからそこから学んだことは大きいだろう。
次は失敗しないでうまくやるだろう、と評価されるようです。

先日、10億ぐらい動かしている若いトレーダーと会う機会があり、

「あなたは失敗しないの？」と聞くと
「失敗もありますよ！！当り前ですよ！！ドカーンと失敗します。
でも、頑張って取り戻すんで、お客さんから信頼してもらってます」とのこと。

また世の中、「失敗」を「失敗」とも思わない人もいます。
前向き、おめでたい志向の人は（私も実はそうなのですが）、
「失敗」は成功するまでの一つのステップ！と、とらえます。
ですから、「失敗」という言葉は、人によっては受け止め方が違うと思います。

「失敗」に気付かず、ずーっと同じことを繰り返しては、人生、寂しいです。
「失敗」してもその「失敗」を反省し、次につなげられる人生にしたいな、秋の空に思いました。
この秋のドラマ、米倉涼子主演の「ドクターＸ　私、失敗しないので」
これは本当に名セリフですね。

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