2021.03.21
社長ブログ
俺が人間であったなら。虎になった男の告白。
キーワード:#本・読書
こんにちは。
ライフ・リノベーター 笹川祐子(https://twitter.com/imaginenext_ceo)です。
今週末、北海道に来ています。
昨日は偶然にも東京からやってきている道産子社長たち、札幌の社長と美味しいワインを飲みました。
春分の日、北海道は春の陽気に包まれています。
さて、コロナ渦で新しくできた習慣。
オーディオブックです。
本を読むのではなく、耳で聴く。
ビジネス書や難しい本は、平行します。
『サピエンス前史」「ホモデウス」のハラリ。
「21世紀レッスン」は、読むのと聞くのと両方やってみました。
オーディオブックで小説を聞くのも楽しいのです。
芥川龍之介の「鼻」「杜子春」
太宰治の「走れメロス」など。
懐かしく思い出しながら、改めて感動しました。
さて、
「山月記」中島敦:著
昔、教科書で読んで、人間が虎になるという、それも自意識やプライドの高さから獣に身を落としてしまうという話が、怖くて印象的でした。
虎になってしまった主人公が、旧友に語る場面。
自分の詩を書き留めて欲しい。彼は最後まで自分の夢に生きるのです。
それから、もう一つ、お願いがあると、頼みます。
自分の妻子に、自分はもう死んでしまったと伝えて欲しい。
決して今日のことは明かさないで欲しい。
そう語りながら、自嘲的な調子に戻り、
「そうだ、本当は、まずこのことを先にお願いすべき。
俺が人間であったら。
飢え凍えようとする妻子のことを考えるよりも、己のさもしい詩業を気にかける俺だから獣に身を落とすのだ。
それすら外れてしまってる人間だから、虎になってしまったんだ・・・」
なぜ、虎になってしまったか、わらかないんだと言っていた主人公が
最後にふに落ちる
この下りは、
人生を長く生きてきた今だからことわかる気がします。
ここまでのことは、記憶から抜けていました。
確かにこの「山月記」は素晴らしいものだ。
これほど教科書に掲載され、試験問題にも出るのが、わかった気がします。
こちらの記事もよくまとまっています。ご参考まで。
教科書頻出の『山月記』って、自意識高い「こじらせ男子」の話だったの!?
有名進学塾の国語教師が、「有名すぎる文学作品」のトリセツを伝授
https://honto.jp/article/business/sangetsuki_bungaku.html
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